ナンシーさんの作品に多く用いられているのが、さまざまな表情を持つ「モンタナの赤」。 馬の体やカウガールの衣装には青、黄、緑をはじめ、まるで虹色のような鮮やかなカラーが使われている。シルク生地に下絵を描くことなく、筆やブラシなどで直接色を付けていく手法。 「国際的な心を持ち、ドイツの筆を使って、中国のシルクにフランスの染色方法で描く」 子供時代は外交官である父の赴任に伴い、家族と共に世界各地を移り住み、様々な伝統的な様式に接したことが後の彼女の作品に少しなからず影響を与えている。